ぐんま住まいの相談センター

リフォーム

  • リフォームの流れ
  • 意外と安くないリフォーム費用 リフォームのコツ
  • 住宅リフォームに支援制度があります!
  • トラブルになってしまったら?

リフォームの流れ

はじめに

リフォームには、設備の変更やバリアフリー対応などの部分的なリフォームから、間取りの変更や耐震リフォームなど家全体のリフォームまでと範囲が広く、大規模な工事では構造安全上のチェックなどから、建築士等の技術者が関わる必要があります。
また、マンションにおいては、専有部分のリフォームであっても、一般的には管理組合への届け出等が必要となるなど、戸建住宅におけるリフォーム工事とは異なる点にも注意が必要です。

 

業者選択

はじめに肝心なのが業者選びです。地震への配慮、健康への影響、既存部分との関係を考慮する必要など、リフォームならではの専門的な知識、技術が必要とされます。
現在お住まいの住宅を施工した業者であれば構造や性能を把握しているので相談しやすいのですが、新しい業者に頼む時は2~3社に相談し見積もりを取ります。
予算をはっきりと伝え、訪問時の出張費や見積作成費が無料か有料かも確認します。
業者選びについては、ぐんま住まいの相談センターにも相談いただけます。

訪問・見積(図面)提出

実際にリフォームする現場を見てもらい、打合せを行います。事前に検討していた雑誌の切り抜きなどがあれば用意しておき、打ち合わせた内容はメモしておきます。十分な打ち合わせを行い、意思の疎通をはかることが大切です。
費用面では、工事の範囲と予算を決めておくことで、資金計画が立てやすくなります。のちほど提出される図面や見積が希望と合っているか確認します。

一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会 「住宅リフォーム工事標準契約書式」(PDF1,281KB)

契約書締結

小規模なリフォーム工事でも必ず契約を結ぶ事でお互いの権利と義務を明確にします。
契約書には金額や工期など重要なことが書いてあります。必ず契約書を結ぶことと併せて工事範囲の記載された、図面、約款、見積り、仕様書等が添付されているか確認します。取り付ける設備機器などもカタログやショールーム、ネットなどで確認しておけば安心です。
万一不具合が生じた場合の責任についても、約款等にどのように規定されているか、確認しておきましょう。

工事着工

工事内容について専門的なことがわからなくても、現場を見て確認しましょう。休み時間などに職人さんとコミュニケーションを取ることも良いことです。
リフォーム工事は始めてからでないと工事内容を確定できない場合があります。「工事内容変更合意書」(変更契約書)を取り交わすことや、追加の見積書を必ずもらい、工期の確認を行います。
また、リフォーム工事を行う前の状態がどうであったか、工事中や工事後の状態がどうなったかの記録を、写真で残しておくことが大きなトラブルを未然に防ぐ上で有効な場合があります。写真付の工事報告書の提出を依頼するか、必要に応じてご自身でも写真を撮っておくことをおすすめします。

完了

工事完了時には工事内容を事業者とともに現場で確認し、工事完了確認書などを取り交わして保管します。契約の条件に沿って支払を行います。場合によっては材料代として先にいくらか支払う場合もあります。

リフォームのコツ

特注品を作らない

建物は「尺貫法(1尺=約33cm)」を基準の寸法で作られています。例えばサッシなどは量産されているものは比較的安く、納期も短いのですが、1cmでも大きくしたいなら、ワンサイズ大きなサッシを小さく加工する必要があります。
既製品の他に費用として大きなサッシ代金との差額 + 加工手間代金が上乗せされます。これはサッシだけではなく、ほとんどの材料に当てはまります。

価格を取るか満足度を取るか

安くて丁寧なリフォーム業者なのに、出来上がってみると全体に安っぽくて気に入らない事もあります。打合せ段階で使用する部材についてカタログやサンプルなどでよく確認することが大事ですが、床材のグレードを上げるだけで高級感が出たりします。
優先順位をしっかり決め、こだわっている部分、お金を掛けたいと思う部分には、妥協せず、優先順位が低いところは、費用をスリム化したり、DIYで頑張ってみるなど、予算にメリハリをつけることも必要です。

同じ業種の工事はまとめて行う

小さな面積であっても、工事に必要な業者の種類が多いと割高になってしまうのがリフォームの特徴です。特にたくさんの業種が必要になるのが、増築と、水回りのリフォームです。浴室・洗面・トイレ・キッチンなど同じ業種が必要となる工事はなるべく一緒に行なったり、増築無しでのプランを考えてみるなどの工夫をしてみましょう。
また、リフォーム工事の費用で大きな割合を占めるのが手間代です。一部分だけを残して壊し、新しく継ぎ足してというような内容だと、丁寧な解体や、新しい部分と古い部分のつなぎ目、いわゆる「取り合い」部分の仕上げに手間が掛かります。費用を掛けても古い部分の寿命のことを考えると、得策とは言えないケースもあります。

変更しない

リフォーム工事は、着工前から材料の加工や、商品の発注が始まっています。着工直前や工事途中で、プランの変更依頼をすると、これらの加工や発注がやり直しになってしまいます。既に刻んでしまった材料は使えず、廃棄しなくてはならないものもありますし、商品は返品交換ができないものもあります。
最初からの予定であれば、まとめて工事することで安くできたものが、後から追加したせいで費用が割高になってしまうこともありますし、完成時期が遅れることが考えられます。
途中変更したい場合には、できるだけ早く伝えるようにし、その際にはどれだけの費用と期間が加算されるのかを良く確認することが大切です。

住宅リフォームに支援制度があります!

減税制度

1.所得税の控除

2.固定資産税の減額

3.贈与税の非課税措置

4.登録免許税の特例措置

5.不動産取得税の軽減措置

 

※ リフォーム減税について: 住宅リフォーム推進協議会(外部リンク)

※ 概要については住宅リフォームガイドブック参照

 

補助制度

長期優良住宅化リフォーム推進事業

次世代住宅ポイント制度

地域型住宅グリーン化事業【省エネ改修型】

高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業

次世代省エネ建材支援事業【次世代建材】

市町村支援事業  ※市町村に申告が必要です。

 

※ 支援制度について検索: 住宅リフォーム推進協議会(外部リンク)

融資制度

フラット35

(中古住宅購入とリフォーム工事の費用をまとめた住宅ローン)

リフォーム融資

(満60歳以上の方を対象としたリフォームローン)

トラブルになってしまったら?

(1) 記録の作成

問題の経緯と内容の記録を作成、契約書等の書類と一緒に整理しておきます。
工事内容に関することであれば現場の状況写真を残しておきます。

(2) 事業者への連絡

事業者に連絡し、日程を調整してください。一緒に状況を確認し打合せを行います。

(3) 契約状況の確認

図面や契約書、契約約款に沿って、内容を確認します。 ※瑕疵等不具合に対する責任
リフォーム工事の瑕疵等の不具合については、保証書や保証約款に定める保証のほか、民法その他の法律上の権利を行使できる場合があります。

(4) 住まいの相談センターへの相談

業者とよく協議しても問題の決着に至らない場合はぐんま住まいの相談センターへ相談ください。
相談の際は契約書などの書類、問題の経緯や打合せの内容記録などをご用意ください。
一般的な相談で解決できない場合は、弁護士、建築士、宅建の専門家による相談も受付けています。

 

  • ぐんま住まいの相談センター Tel 027-210-6634
  • (一社)群馬県建築士事務所協会 Tel 027-255-1333